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2014/05/06 23:15
1ヶ月なんてあっという間だった
それまでの長い時間に比べたら
数日前早く逢いたいという私に
俺もだ、と応える彼
請われているということは
それでいいのだという安心感を与えてくれる
1時間余をかけて仕事場から直接待ち合わせ場所に向かう
彼より少し遅れて到着した
車を置いて彼の車に乗り込む
逢う瞬間はいつも嬉しくて仕方ない
いつの通りに言葉を交わして
すぐそばのホテルへ移動した
今日はいつもと違うはず
前回のことを受けてどうなるのかは
全く予想できなかった
どうするのか様子を伺う
彼はソファに座り
「舐めろ」と言って
足を差し出した
ああ、そうくるのかとなんとなく思い
言われるがままに
彼の靴下を脱がせて
指を舐めた
臭いだろう?
全然そんなことはなかった
そういうことを想定して
綺麗にしてきてるはずなのだ
そういうところに優しさを感じてしまう
丁寧に彼の足の指を舐め続ける
右から左へ
這いつくばったまま
俺の奴隷になるか?
そう問われた
そんなの即答だ
「はい、なります」
何の迷いもない
すべての準備は出来上がってた
2年の間に
彼のことを愛し、信頼し、すべてを委ねる
信頼なんて一朝一夕にはできない
心からすべてを委ねるなんて
人を信じることができない私には
到底無理なことだった
2年という時間をかけて少しずつ
投げかけて
泣きながら訴えて
確認して
ここまでは大丈夫だという線を
少しずつ近づけていった
彼が着衣の上から縄をかけていく
胸を絞りだすように
ぎりぎりと締めあげられる
縄をかける彼の息が上がる
興奮しているのだ
その息遣いが
私をも興奮させる
私のために
自分のために
縄をかける
過去に縄をかけられたことは
何度かあって
その時の相手は
その場限りの相手であった
縄酔いなんてものもなく
ただ
自分で着ることのできない着物を
着せられているような感覚しかなかった
縄自体に想いは特になかった
そうしたいならそうすればいい
その程度にしか思っていなかった
でも今は違う
愛しい人が私のために
縄をかけるのだ
私が陶酔できるように
自分の欲望を受け止めさせるために
その想いに酔っていた
そんな余裕があったのは
このときまでだった